体育会学生 面接で使える!質問力を鍛えよう!
2020/08/29
コロナ禍で就活のやり方も変わってきており、web面接などが増えてきています。ある会社の人事担当者によると一般学生はweb面接対策をしっかり?として望むため、どの学生と面接をしても同じような回答であるなど対策をしており、変化がなくて面白くないという話を聞きました。
面接の時間は長くありませんが、その時間で面接官との会話が弾んだ方が印象もよくなるでしょう。
また、体育会学生は営業職を希望する学生が多く、相手の話し(本音)を引き出す力を付けることは非常に重要ではないでしょうか。
今日は就活や今後、社会に出てから役にたつ「質問力」について述べたいと思います。
話し上手はここが違う
話しが上手と言われるためには、人の話しをよく聞くことが大切です。体育会人材はよくコミュニケーション力があると言われますが、それは人の話しを聞く能力があるからです。聞く(聞ける)能力のことを「傾聴力」といいます。
人の話しをしっかりと聞ける人が、実は話し上手ということに繋がると思います。
質問力とは・・
傾聴力のある人=野球でいうとキャッチャーの役割になりますが、キャッチャーもただ受けるだけではありませんよね。
受けたボールをまたピッチャーに返さないといけません。その時に返し方が悪ければピッチャーも大変で、投げる気を損ないます。やはりいいボールを返して気持ちよく次の投球ができればいいですよね。
ここでいう返球=質問ということになり、聞き手がいい質問をすると話し手の気分も乗ってくるものなのです。
1.質問にもレベルがある
自分が話しをしている中で、これはいい質問とかこれは聞かれたくないなとかということ経験したことはありませんか?
いい質問の時は、その後が話しやすくないですか?質問の後、気持ちよく話しができる、それはいい質問です。
では、悪い質問とはどんなものでしょうか。
① 抽象的な質問
② 個人的な質問
③ 質問をしたあとで、自分の話し(意見)をする
今後はこの点に注意して、質問をすることを心がけてください。
2.質問力を鍛えるには
色々とメディアを通じて、インタビューとか対談を見たり聞いたりする機会が有ると思いますが、その時に回答者の答え
よりも質問内容に注目してみると良いでしょう。
いい答え(話し)は、いい質問から生まれてきます。ちょっと視点を変えるだけで質問力が鍛えられます。
あとは、自分にない経験や自分より優れた人と会話をすることで、人は成長をします。そういう人達とできる限り会話
をする機会を作れば、自然と自分も成長していきます。
また、そういう優れた人達は相手に合わせた回答をすることができ、話し相手のレベルをみて「回答のレベル」を決める
ことができます。したがって、いい回答を得るためには良い質問ができることが重要であり、能力も鍛えられるのです。
質問力は磨けば伸びます。例えば、質問ゲーム(良い質問をした人を評価、話し手に評価させる)というようなこと
を取り入れてもおもしろいでしょう。
研修などでは、「メタディスカッション」といい、議論しているのを外からみて、どの質問で議論が活性化したかを観察・
評価するというような方法も質問力を客観的な視点でみることにより能力をアップできるでしょう。
いい質問とは? なにかを知る
では、いい質問とは何か・・? 何事も頭で理解して、何度か試してみて初めてできるようになります。
質問(会話)も同じです。どういう質問がいい質問か分析してみましょう。
1.具体的×本質的な質問
具体的で本質的な質問は、自分の話しをよく聞いてくれているという上での質問となるため、話者は答えやすい。
2.自分の関心と相手の関心
両方の想いが満たされた時、みんなが聞きたいいい質問になる。相手が話したいと思っている内容から、自分が
聞きたいことを選ぶようにする。これは話しをする側も考えなければならないものでもあります。
3.過去の経験×現在の文脈
過去の経験については話し手に対して聞く質問のことであり、現在の文脈とは今、聞くべき質問です。これが合
わされば、気持ちよく答えやすい質問となるでしょう。
いい質問をするためには?
1.好きなことを聞く
嫌いなことは誰も答えたくないものです。質問者と話し手の好きなものが一致したら、いい質問となります。
話しが合って意気投合するとはまさにこの状況に陥った時のことです。
2.苦労話しを聞く
だれにでも苦労した話しはあります。その苦労に寄り添って、共感することで話し手が話したくなっていきます。
どんな成功者でも必ず苦労しているので、その人の専門性を引き出す質問をしていくと更にいいでしょう。
3.変化をみつける
会話の中で、その人の経験などで何かが変わったターニングポイントが必ずあるはずです。何故?そうなったの
か?を聞いてみると会話がスムーズになるでしょう。何かが変わった時は大きな壁を乗り越えているはずです。
その辺りの話しを聞き出す質問をすると、話し手が更に話しやすくなると思います。
最高の質問とは
質問者がいつもありきたりの質問しかしない場合は、相手は同じ回答でしか返してきません。これは特に面接などで
の逆質問などでもありがちだと思います。面接官はまたその質問か・・となってしまいます。
では、どのような質問が最高の質問かというと、仮設を立てて検証するような質問がいいと言われています。
例えば、「御社では○○の仕事をこれまで新人が担当してきているようですが、○○の仕事を新人にさせるとこんな
効果(成果)が出ると思います。それは・・・だからです。」みたいな仮設を立てて、これまでにない発想などを投げか
け、面接官に新たな刺激があると最高の質問と言えるのではないでしょうか。
最高の質問をするには、相手のことを詳しく調べないといい答え(気づきを与える)は引き出せません。
質問力を鍛えると相手の考えや気持ちを引出しやすくなります。面接などでは他の人と違うことに視点を変えて(仮
設)質問することで面接官との会話もはずみ、印象にも残りやすくなるでしょう。
さらに、質問力は社会に出て、色々な知識や見識を得るうえでも非常に重要な力だと思います。
本ブログではざっくりと要点だけ書きました。詳しく知りたい方は以下の著書を是非読んでみてください。
「質問力 話し上手はここが違う」 齋藤 孝 著 ちくま文庫
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